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特集 神経疫学
名古屋市におけるMotor Neuron Diseaseの疫学
Epidemiologic Investigations of Motor Neuron Disease in Nagoya City
祖父江 逸郎
1
,
安藤 一也
1
,
飯田 光男
1
,
梅村 典裕
1
,
西垣 恵光
1
I. Sobue
1
,
K. Ando
1
,
M. Iida
1
,
N. Umemura
1
,
K. Nishigaki
1
1名古屋大学医学部第1内科
1Dept. of 1st Internal Medicine, Nagoya University, School of Medicine.
pp.290-296
発行日 1963年3月25日
Published Date 1963/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904015
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まえがき
motor neuron disease(以下MNDと略す)の疫学的研究は最近関心を集め話題となつている。この方面の調査研究ではKurland5)6)7)(1954,1955,1957)による一連のものがあり,殊にマリアナ群島における詳細な調査報告は有名で注目を惹いている。Chamorrosの筋萎縮性側索硬化症(以下ALSと略す)については彼等の調査では,罹病率10万対420という高率が指摘されている。最近ではdementia-parkinsonism complexが問題にされ,ALSとの関連が追究されつつある8)。本邦でも近年和歌山,三重を中心にしたALS及びその類症の疫学的調査が盛んである。3)4)9)10)11)MNDの罹病率については福岡,新潟などの成績も発表されている2)。愛知県を中心にしたMNDの疫学については,教室の梅村12)(1959)により既に発表されているが,今回更にそれに引きつづき,1957から1961年の5カ年に亘つて名古屋市に於ける疫学調査を実施したのでその概要を報告したい。
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