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特集 第4回神経化学懇話会
神経化学の技術と方法
組織化学的研究方法の特異性及び限界—神経体液性物質を中心とした検討併びに臨床的応用について
Specificity and Limitations of Histochemical Method: Chiefly on Histochemical Study of Neurohumoral Substances and its Clinical Application
宇尾野 公義
1
Masanori Uono
1
1東京大学医学部冲中内科
1The 3rd Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo
pp.616-626
発行日 1962年9月25日
Published Date 1962/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903994
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緒言
組織化学的研究方法の特異性及び限界の問題については,まず方法論そのものの特異性及び限界と,この方法を実際に応用した場合の特異性及び限界の2つに分けて論及すべきであるが,方法論そのものの検討及び生体内の一般分布については,既に多くの機会に逐次発表して来たので項目のみに止め,今回はその後新たに検討した成績を主体とし更に臨床例への応用の一面につぎ述べたしと思う21-23,29-32)。
さて,神経化学の研究における生化学的・定量化学的方法は各臓器内の特異物質の性格や分布濃度を組織単位までは把握測定出来る。然し形態学的要素を加味したneuron単位で而も代謝面から神経刺激伝達機構を追及せんがためには,組織化学に頼らざるを得ない。茲に組織化学の意味が存在する。
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