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特集 筋無力症
筋無力症患者外眼筋に見られたTargetoid Fiberの微細構造について
Fine Structures of the Targetoid Fibers in Myasthenic Extraocular Muscles
崎元 卓
1
,
箕田 健生
1
Takashi Sakimoto
1
,
Cheng, K. Minoda
1
1東京大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.844-849
発行日 1971年11月10日
Published Date 1971/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903302
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Ⅰ.緒言
筋組織に見られるTarget FiberについてEngel3)がNeuropathyの一つの新しい所見として発表して以来,Target FiberあるいはTargetoid Fiberに関するいくつかの報告がなされている8,9)。この筋線維の特徴は横断面で3層構造をなし,そのおのおので組織化学的に種種の特異性を持つとされている。しかるに,多くの観察が行なわれるに従いTarget Fiberの特徴である3層構造のうち,中間層がはつきりしないもの,あるいは消失しているものがしばしば見出された。さらに,これらの筋線維の変化は必ずしもdenervationに起因しているとは考えられないことが報告されて来た。このような筋線維はTargetoid FiberあるいはTarget-like Fiberと呼ばれこの筋線維の示す意義についてはなお検討の余地があるとされている。一方,Target FiberおよびTargetoid Fiberの微細構造に関する報告は非常に少なくShafiqら9)およびSchotland8)のものを認めるにすぎない。
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