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特集 第1回国際神経科学会展望・2
放射能の神経病理学
5 中枢神経系—H.Shiraki,Y.Uchimura:原爆放射能の人脳におよぼす影響。広島,長崎における48例の被爆者の脳の研究,他
Effects of atomic radiation on the brain in man. A Study of the brains of 48 Hiroshima and Nagasaki casualities.
中久 喜雅文
pp.693-703
発行日 1958年4月30日
Published Date 1958/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901646
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48例の主な死因は,原爆爆発時のneutronとγ線であつて,爆風と熱は一応除外しえた。全例が典型的な放射能疾患をしめした。爆心地からの距離は,7例は1,000mの半径内で,これは無防禦の場合は,致死的な範囲であると考えられている。30例は1,000〜2,000m,1例は2,700mの半径内にあり,ほかの10例は不明である。臨床経過期間は,大部分が19〜69日,2例は慢性の再生不良性貧血にかかり,被爆後それぞれ約4年,6年で死亡した。
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