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Shinkei Kenkyu no Shinpo Volume 36, Issue 6 （December 1992）

神経研究の進歩 36巻6号（1992年12月発行）

Japanese English

特集第27回脳のシンポジウム

3．虚血脳における血流変化にかかわる諸因子

2）虚血脳における白血球の関与 Contribution of leukocytes to ischemic brain damage. 小暮久也 ¹ , 志賀裕正 ¹ , 小野寺宏 ¹ Kyuya KOGURE ¹ , Yusei SHIGA ¹ , Hiroshi ONODERA ¹ ¹東北大学医学部脳研究所神経内科 ¹Department of Neurology, Institute of Brain Diseases, Tohoku University, School of Medicine pp.889-894

発行日 1992年12月10日 Published Date 1992/12/10

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431900284

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Abstract 文献概要
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はじめに

　好中球は感染防御のうえで重要な位置を占め，炎症の進展にも関与している。好中球は感染巣のみに侵入するのではなく，脳虚血巣にも単球，マクロファージなどの貪食細胞の侵入に先立ち循環血液由来の好中球の侵入が認められる。動物実験では虚血侵襲数時間後に^1,2）（図1），臨床的にも剖検脳で脳梗塞発症1日以内に^3），多数の好中球の侵入が確認されている。

　したがって，脳虚血後超急性期より虚血巣に出現する好中球が，虚血後脳障害に関与していることは容易に想像される。

Neutrophils play a major role in the defense against bacterial infection and modulate inflammation.

Clinically and experimentally, ischemic injury accompanies acute inflammatory responses, which are characterized by neutrophil infiltration and edema formation.