Japanese
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特集 第40回 脳のシンポジウム
開会の辞
Opening remarks.
𠮷田 純
1
Jun Yoshida
1
1名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Nagoya University Graduate School of Medicine
pp.840
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431100100
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- Abstract 文献概要
日本学術会議,脳神経学研究連絡委員会が主催する“脳のシンポジウム”は本年第40回を迎え,この記念すべき会を名古屋大学脳神経外科教室がお世話させていただくこととなりましたが,実は名古屋で本会を開催するのは初めてであり,大変光栄に存じています。
毎年催される本シンポジウムは,その時期に即した脳科学,脳医療の重要なテーマを取り上げ,その分野の第一線でご活躍されている研究者の方々から,研究成果の現状と今後の展望をご講演いただく会です。
今回のテーマは以下の5分野を選び,いずれのテーマも医学から医療,ベンチサイドからベッドサイドにつながる内容でご発表・ご検討をしていただきます。まず第一のテーマは,これまでも何度も取り上げられました「グリア・ニューロンの相互作用」です。生理学研究所の池中一裕先生にはその新局面と題し,企画していただきました。脳機能発現におけるグリア,グルタミン原子トランスポーター,ATP脳内危機管理物質の役割について,4名の研究者にお話をしていただきます。第二,第三のテーマはいずれも代表的な脳難病であります「脳腫瘍」と「神経変性疾患」について,名古屋市立大学の芝本雄太先生と名古屋大学の祖父江元先生に企画していただきました。前者は放射線治療を治療原理からガンマーナイフ,強度変調放射線治療(IMRI),重粒子線治療等,各種の放射線外科医療の現状について4名の先生方,そして後者では球脊髄性筋萎縮症,ハンチントン病,パーキンソン病の動物モデルから見た病態と治療開発について,3名の先生方にお話していただきます。
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