連載 フクシマ日記─A diary from Fukushima[1]【新連載】
2014年9月某日
佐治 重衡
1
1福島県立医科大学腫瘍内科学講座
pp.152-153
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200027
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2011年3月16日午前2時、福島県立医科大学4号館4階。自然科学講座(物理学)小林恒夫教授の部屋に設置されたNaIシンチレーションカウンターは、平常時の9.3倍となる空間放射線量を記録しました。この日を境に、この地の人々の思い、そしてこの大学が担うべき使命は、これまでと違う大きな流れに影響されていくことになります。
そして、その影響を受けた一人として、2014年9月からこの福島の地で腫瘍内科学講座を立ち上げることとなりました。出身地でも、出身大学でもなく、ゆかりがあるわけでもないこの地になぜ? 何のために?
偶然のご縁から、本誌に文章を書く機会をいただきました。いまやFukushima/フクシマとも呼ばれるこの地から、少しずつお話をしていきたいと思います。
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