ゲストライブ〜Improvisation〜・27
クリニカル・パールの原点—医学における「言葉」の効用
佐藤 泰吾
1
,
玉井 道裕
2
,
佐田 竜一
3
SATO TAIGO
1
,
TAMAI MICHIHIRO
2
,
SATA RYUICHI
3
1諏訪中央病院
2諏訪中央病院総合診療科
3大阪大学大学院医学系研究科変革的感染制御システム開発学寄附講座
キーワード:
クリニカル・パール
,
医療行動
,
臨床診断
,
臨床推論
Keyword:
クリニカル・パール
,
医療行動
,
臨床診断
,
臨床推論
pp.977-984
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204966
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「evidence based medicine」とは言われるが、臨床の問題はevidenceだけですべて解決するわけではない。以前は今よりevidenceが希薄な領域が多く、手探り状態で臨床の中を進んできたのではないだろうか。そんな暗闇の中を一緒に進んでくれるのが、上司や指導医の存在である。指導医の言葉が懐中電灯のような小さな光となって暗闇を照らし、私たちは歩むことができている。私に尊敬すべき指導医や上司がいるように、その指導医にもまた指導医がいたはずだ。脈々と受け継がれてきた大切な言葉は、いつしか「クリニカル・パール」となっていく。自分が聞いて心に残った言葉から、臨床教育の中でふと発した自分の言葉。その言葉が生まれた背景や要因は何か? 本座談会では、「クリニカル・パールの原点」を探す旅に出かけたい。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.