特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い
【病態別各論】
❹膠原病と石灰化
鈴木 康倫
1
1福井赤十字病院 腎臓・泌尿器科/膠原病内科
キーワード:
全身性強皮症
,
皮膚筋炎
,
Sjögren症候群
,
腎結石・石灰化
Keyword:
全身性強皮症
,
皮膚筋炎
,
Sjögren症候群
,
腎結石・石灰化
pp.930-931
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204949
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膠原病・リウマチ内科医が遭遇する“石”関連の病態として頻度が高いのは結晶性関節炎だが、軟部組織に石灰化をきたす場合があり、背景疾患は主に全身性強皮症と皮膚筋炎の2つである。長年の診療から得られた経験知を結集したバイブルである『膠原病診療ノート(第5版)』1)において「皮膚筋炎の自験成人は1例のみ」と書かれているなど、全身性強皮症や皮膚筋炎に真正面から内科医が対応する場面は少ない印象がある。周囲に膠原病を得意とする皮膚科医がいると、さらに内科医がメインで診療する機会は少ない。治療においてはアンメット・メディカル・ニーズが高く確立した方法はないが、患者のQOLを低下させうる重要な病態である。
一方、あまり注目されないが、Sjögren症候群に伴って腎結石・石灰化をきたす場合があり、本稿にてその研究を1つ紹介する。
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