特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い
【疾患別各論〜レアな疾患群】
❼特発性基底核石灰化症(いわゆるFahr病)
山根 清美
1
1太田熱海病院脳神経センター 脳神経内科
キーワード:
特発性基底核石灰化症
,
Fahr病
,
パーキンソニズム
,
認知症
Keyword:
特発性基底核石灰化症
,
Fahr病
,
パーキンソニズム
,
認知症
pp.912
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204938
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CASE
患者:73歳、男性。
現病歴:59歳頃より左手の静止時振戦、動作緩慢が出現。60歳時に両手に静止時振戦、前傾姿勢となり、A病院を受診。Parkinson病と診断され、レボドパを投与されるが効果はなかった。69歳頃より認知症も出現。73歳時に当科受診。症候的にはパーキンソニズムと中等度の認知症がみられた。頭部CT検査では両側大脳基底核、両側小脳歯状核に石灰化(図1)、頭部MRI T2*強調画像で両側大脳基底核、両側小脳歯状核に低信号域が見られ(図2)、特発性基底核石灰化症(いわゆるFahr病)と診断した。
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