#総合診療
#書評:Dr. 長澤印 輸液・水電解質ドリル
小松 康宏
1,2
1板橋中央総合病院
2群馬大
pp.449
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204767
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ページごとに感嘆が止まらない輸液・水電解質の実践書
本書を手に取り読み始めると、数頁ごとに「うわー」「うわー」と感嘆してしまう。輸液・水電解質の基本と臨床の実際とを、著者の深い知識と経験のもとに、それを気づかせないようなさらりとした文体で、読者にとってわかりやすいように書かれているからだ。学生や研修医は気軽に読めるだろうし、指導医クラスは行間に埋もれている腎生理学に気づくとともに、自らの経験を思い返して納得することであろう。
私は、学生時代から輸液・水電解質に関心をもち続けてきた。臨床実習で提出したレポートは「麻酔と電解質異常」で、卒後、医師になってからも輸液・水電解質の勉強は楽しかった。いくつかの解説書も出版させていただいたが、今回、長澤将先生の書かれた本書を読み、もう私の出番はないなと感じた次第である。
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