書評
—長澤 将 著—Dr. 長澤印 輸液・水電解質ドリル
小松 康宏
1,2
1板橋中央総合病院
2群馬大学
pp.925
発行日 2024年5月10日
Published Date 2024/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229584
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本書を手に取り読み始めると,数ページごとに「うわー」,「うわー」と感嘆してしまう.輸液・水電解質の基本と臨床の実際とを,著者の深い知識と経験の下に,それを気付かせないようなさらりとした文体で,読者にとってわかりやすいように書かれている.学生や研修医は気軽に読めるだろうし,指導医クラスは,行間に埋もれている腎生理学に気付くとともに,自らの経験を思い返して納得することであろう.
私は学生時代から輸液・水電解質に関心をもちつづけてきた.臨床実習で提出したレポートは「麻酔と電解質異常」で,卒後,医師になってからも輸液・水電解質の勉強は楽しかった.いくつかの解説書も出版させていただいたが,今回,長澤将先生の書かれた本書を読み,もう私の出番はないなと感じた次第である.
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