特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例
【症例集Ⅲ】若い男性×腹痛
❷尿膜管遺残症
荒巻 芽生
1
,
徳島 圭宜
1
,
多胡 雅毅
1
1佐賀大学医学部附属病院 総合診療部
キーワード:
尿膜管遺残症
,
繰り返す腹痛
,
乳幼児
,
小児
,
若年成人
Keyword:
尿膜管遺残症
,
繰り返す腹痛
,
乳幼児
,
小児
,
若年成人
pp.548-549
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204274
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Case
患者:18歳、男性。生来健康。
主訴:腹痛
既往歴:気管支喘息
現病歴:数年前から時折、臍周囲の疼痛を自覚していたが、自然に改善するため受診しなかった。2週間前より、臍周囲に筋肉痛のような疼痛が再発。突然発症ではなく徐々に増悪し、歩行時に腹部に響くようになった。持続痛であった。悪心・嘔吐はなく、排便も普通便であった。2日前に他院を受診し、「感染性腸炎」を疑われ鎮痛薬と整腸薬を処方されたが改善せず、前日から発熱を認めたため当院を受診した。
身体所見:身長173.0 cm、体重65.0 kg。体温37.5℃、脈拍数92回/分、血圧124/72 mmHg、SpO2 98%(室内気)。
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