特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き!
【しびれ診療のQに答えます!】
Q13 薬剤(免疫チェックポイント阻害薬を含む)によるニューロパチーへのアプローチは?
三浦 義治
1
1東京都立駒込病院 脳神経内科
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ぺムブロリズマブ
,
irAE-GBS
,
薬剤性末梢神経障害
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ぺムブロリズマブ
,
irAE-GBS
,
薬剤性末梢神経障害
pp.193-195
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204162
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CASE
患者:75歳、男性。
主訴:四肢の筋力低下。
現病歴:肺非小細胞癌と診断され、ぺムブロリズマブ(200mg)投与から10日後に両下肢脱力が出現。投与15日後には歩行不能となり、その後、両上肢挙上も困難になり、投与20日後に入院。
ROS:ぺムブロリズマブ投与11日後に両膝以遠に異常感覚(ビリビリ感)が出現。
既往歴:なし。
内服薬:なし。
生活歴:喫煙20本/日×55年間。
身体所見:意識清明。血圧110/50mmHg、心拍数105回/分、呼吸数12回/分、体温36.5℃、SpO2 95%(室内気)。神経学的には、脳神経所見は正常。下肢優位、遠位筋優位の四肢筋力低下を認め、MMT(徒手筋力テスト)は上肢近位5・遠位3、下肢近位2・遠位1で、左右差はなし。四肢腱反射は消失。両手関節、両膝関節以遠に異常感覚を認めた。振動覚は四肢で低下。自律神経障害は認めなかった。
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