オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・69
左手が使えない!
照屋 翔二郎
1
,
杉田 周一
1,2
,
本永 英治
1
,
徳田 安春
3
1沖縄県立宮古病院
2医療法人アイエスケイ杉田医院
3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.1259-1263
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203993
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CASE
患者:16歳、女性(高校生)。
主訴:左上肢の異常感覚と動かしづらさ。
現病歴:来院1年前から左手第5指の違和感を自覚し、来院9カ月前からは左手第5指が動かしづらくなり、楽器が上手く吹けなくなった。来院7カ月前からは左手の第4指や第3指まで症状が広がった。A病院を受診してビタミンB12製剤の服用が開始されたが、症状は改善しなかった。来院2カ月前に旅行先でB病院を受診して「尺骨神経麻痺の疑い」と判断され、地元での精査を勧められた。来院1カ月前から左頸部の「ジンジンするような」感覚が出てきたためA病院を再診し、精査目的に当院整形外科を受診した。整形外科で精査を継続する予定であったが、内科的疾患の可能性も考慮され、当科へ紹介となった。
既往歴:特記事項なし。
アレルギー:指摘なし。 家族歴:特記事項なし。
生活歴:楽器を演奏している。小児期に成長発達の遅れを指摘されたことはない。学校の体育の成績も大きな問題はない。
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