オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・66
3年前から歩行困難を訴える58歳女性
徳田 暁拓
1
,
本村 和久
2
,
徳田 安春
3
1沖縄県立中部病院 総合診療科
2まどかファミリークリニック
3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.876-880
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203822
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CASE
患者:58歳、女性。
主訴:来院3年前からの歩行困難。
現病歴:来院3年前から歩行時に時々左足で躓いてしまうようになった。自分では力が入りにくいと感じており、平地でも躓いてしまう。歩き始めから躓きやすく、長く歩いて悪化することはない。徐々に躓く回数が増加し、歩行する度に気になるようになったため近医を受診したところ、歩行障害精査のため当院総合内科外来を紹介された。頭痛はない。近年の体重減少も認めない。
既往歴:健診で糖尿病を指摘される。高度難聴(30年前から出現し、15年前からほとんど聞こえず、以降、呂律も徐々に増悪。耳鼻咽喉科受診歴なし)。
生活歴:飲酒歴なし、喫煙歴なし。夫・長男と3人暮らしで、他に娘が2人いる。高校を中退して2年前まで清掃業の仕事をしていた。現在は無職。
内服歴:常用薬なし。サプリメント・漢方薬内服なし。
家族歴:血縁者に糖尿病、低身長、難聴の既往なし。
アレルギー歴:なし。
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