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大成功! 感動大作戦
伊藤 裕司
1
1中東遠総合医療センター 総合内科
pp.794-797
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203796
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病歴
患者:66歳、男性
主訴:発熱、頭痛、皮疹
現病歴:入院10カ月前、数cm大の瘙痒感を伴う皮疹、38℃台の発熱、顔の腫れ、頭痛を訴えて当科紹介受診。炎症反応上昇・大球性貧血を認め、胸腹部CTで腫瘍性病変なし。結節性紅斑としてプレドニゾロン(PSL)20mg/日で治療。速やかに症状は改善したが、PSL減量と共に何度か再燃を繰り返した。骨髄検査で染色体異常はなかったが、骨髄異形成症候群(MDS)と診断された。
入院4カ月前、PSL 5mg+コルヒチン1mg/日を内服中に、38℃台の発熱、有痛性紅斑(図1)、眼球結膜の充血、口腔内潰瘍を認めた。皮膚科で皮膚生検を施行され、Sweet症候群と診断。眼科ではぶどう膜炎・前房内炎症所見なし。MDSに伴う自己炎症性疾患として、ジアフェニルスルホン、シクロスポリンA、アザシチジンなどを順次併用したが、ステロイド減量に伴って再度39℃台の発熱を認めたため入院での精査とした。
生活歴:機会飲酒、喫煙なし、アレルギーなし
既往歴:Basedow病
薬剤歴:PSL 5mg 1日1回、コルヒチン0.5mg 1日2回、アザシチジン130mg×5日間
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