What's your diagnosis?[234]
泣けなしの金と赤いお尻
池田 宜央
1
,
酒見 英太
1
1洛和会音羽病院
pp.678-682
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203752
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病歴
患者:73歳、女性
主訴:繰り返す発熱、咳嗽
現病歴:少なくとも20年来、関節リウマチを治療中の元看護師。約1年前より、夜間に増悪する乾性咳嗽とともに38℃を超える高熱が間欠的に出現するようになった。1回のエピソードは1〜3週間持続し、その度に他院外来で肺炎として毎回抗菌薬投与を受けて改善していた。無熱期には咳は出ない。同様のエピソードをこの1年間で季節に関係なく10回繰り返したため、精査目的に当院に紹介された。
既往歴:関節リウマチ、帯状疱疹
常用薬:プレドニゾロン1mg/日、サラゾスルファピリジン1,000mg/日、セレコキシブ200mg/日、エソメプラゾール20mg/日。なおメトトレキサート(MTX)は4カ月前まで服用していた(4〜6mg/週)が、服用をやめると発熱、咳が若干改善したため、本人の希望で中止された。しかしその後も主訴は繰り返している。
生活歴:夫・娘と3人暮らし。ペットは飼っていない。飲酒歴・喫煙歴はない。
陰性所見:悪寒・戦慄、盗汗、体重減少、食思不振、頭痛、複視・霧視、結膜充血・眼脂、難聴・耳鳴、耳痛・耳漏、鼻汁・鼻閉、口内痛、歯痛、咽頭痛・嚥下時痛、平熱期の咳、胸痛、血痰、呼吸困難、頸部痛・背部痛・腰痛、腹痛・腹部膨満、便秘・下痢、血便・黒色便、頻尿・残尿感、排尿困難、筋肉痛・関節痛、皮疹、浮腫、脱力、感覚障害、ふらつき
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