Editorial
「診断エラー」の未来を予測する
綿貫 聡
1
1東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター
pp.535
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203708
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
診断エラー(diagnostic error)は近年、患者安全領域において話題となっており、日本でも幅広い啓蒙活動が行われるようになった。本特集は、診断エラーの最近のトピックスの1つである「situativity(状況性)」を意識して企画した。
われわれの知識・思考・学習は経験の中に位置づけられると主張する理論的枠組みを「状況性理論(situativity theory)」1)という。この理論では、「文脈(コンテクスト)」が最も重要であるとされ、知識・思考・学習は文脈から分離できない(文脈に依存する)と主張されている。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.