特集 —withコロナ—かぜ診療の心得アップデート
扉
山中 克郎
1
1福島県立医科大学 会津医療センター 総合内科
pp.146-147
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203584
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故・田坂佳千先生が2006年に発表された「かぜ症候群の病型と鑑別疾患」という論文は、多くのプライマリ・ケア医にかぜ診療の奥深さを教えてくれました。そして2012年に岸田直樹先生が『誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた』(2019年 第2版)を、2013年に山本舜悟先生が『かぜ診療マニュアル』(2019年 第3版)を出版されました。この2冊で、かぜ症候群の基本的な診察法と、かぜと誤診する他の重要疾患との鑑別について、詳しく学ぶことができます。
その後2019年末より世界で、そして日本で、新型コロナウイルス感染症がまん延しています。新型コロナウイルス感染症も、初期はかぜと同じ症状を示します。本特集では、withコロナ時代の今、改めてこの10年間にアップデートされた「かぜ診療」の基本と診断の落とし穴について学びたいと思います。岸田先生と山本先生との座談会をはじめ、本特集では独自の視点から、withコロナ時代を生き抜く「かぜ診療」の智恵も併せて、読者の皆さんにお伝えできれば幸甚です。
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