特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来
[Ⅱ章] 実践報告:パンデミックにおける「総合診療」の役割
【診療所】「“コロナ”」と「COVID-19」を診る
佐藤 只空
1
1生協浮間診療所
pp.59-61
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202954
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Case
私も息子も会社に「来るな」と言われた
患者:48歳、女性
現病歴:4日前、8月の暑い日中に散歩をしたあと飲み会に参加し、夜帰宅してから体温を測定したところ38.9℃の発熱に気づいた。発熱以外の症状はなし。翌朝には37.0℃まで低下していたが、その後も37℃台前半の微熱が続き、また倦怠感もあるため、当診療所の「かぜ外来」を受診した。会社から「37℃以上の熱がある時は来るな」と言われているため、自宅待機している。同居している息子も、家族に37℃以上の熱がある時は出社できないため自宅待機になってしまっており、「どうにかしてくれ」と言われている。
所見:バイタルサインも含め特記事項なし。
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