55歳からの家庭医療 Season 2|明日から地域で働く技術とエビデンス・35
—家庭医療における「回復」の構造❷—FOUR FACES of PATIENTS
藤沼 康樹
1
1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
pp.1285-1287
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202851
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前回紹介したMillerら1)の論文では、患者の「回復」はどのように生じているのか、注目すべき要点がいくつかあげられていました。それは、必ずしも治療や看護によってもたらされるのではなく、医療現場で起こるのでもない。「さまざまな場と関係性の中で生じる」とMillerらは示し、回復が起こりやすい環境を「healing landscapes」と呼んでいます。
では、どうすれば、そのような環境を創出できるのでしょうか? 今回は、Millerらの示唆のなかで、実地臨床上、私自身が頭に置いておきたいことを、以下にあげてみます。
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