特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文
【臨床編】
循環器|さらば“MONA”—酸素投与がむしろ害に
水野 篤
1
1聖路加国際病院 循環器内科
キーワード:
DETO2X-AMI
,
急性心筋梗塞
,
酸素投与
,
registry-based RCT
,
ルーティン
,
医療の質改善
Keyword:
DETO2X-AMI
,
急性心筋梗塞
,
酸素投与
,
registry-based RCT
,
ルーティン
,
医療の質改善
pp.546-548
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202589
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❶激アツ論文との出会い
私は循環器内科医ですが、当然ACLS(二次心肺蘇生法)はすべての医師が習いますし、急性冠症候群(ACS)に遭遇したことがないという臨床医もいないでしょう。そうしたなか、私のような“おっさん世代”は救急で、「MONA(モルヒネ、酸素、ニトロ、アスピリン)」という4種の神器を、ひたすら忘れないようにすることが最初の仕事のはずでした。しかし2017年、その臨床を大きく変える論文が発表されました。その名も「DETO2X-AMI(Determination of the Role of Oxygen in Suspected Acute Myocardial Infarction)」試験です(激アツ論文ファイル❽)。
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