特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文
【臨床編】
神経|固定観念を捨て、ありのままに疾患を見ることの大切さ—疾患概念のパラダイムシフトを目の当たりにした論文
下畑 享良
1
1岐阜大学大学院 医学系研究科脳神経内科学分野
キーワード:
進行性核上性麻痺
,
パーキンソニズム
,
小脳性運動失調
,
疾患概念のパラダイムシフト
,
アウトプット
Keyword:
進行性核上性麻痺
,
パーキンソニズム
,
小脳性運動失調
,
疾患概念のパラダイムシフト
,
アウトプット
pp.540-542
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202587
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❶激アツ論文との出会い
進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy:PSP)は、1964年に報告された神経変性疾患である1)。病理学的には、視床下核・淡蒼球・中脳黒質・上丘などに、神経細胞脱落やグリオーシス(神経膠細胞増加)、タウ陽性神経原線維変化が生じる。タウ蛋白の蓄積により発症する、いわゆる「タウオパチー」の1つだ。
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