特集 大便強ドリル—便秘・下痢・腹痛・消化器疾患に強くなる41問!
問題:Q1〜Q41
十菱 大介
1
,
岡本 耕
1
,
重福 隆太
2
,
矢島 知治
3
,
田中 由佳里
4
,
野々垣 浩二
5
,
中野 弘康
6
,
家 研也
7
,
林 智史
8
,
北野 夕佳
9
,
渡邊 綱正
10
,
廣橋 猛
11
,
勝俣 範之
12
,
小林 健二
13
,
大石 祐嗣
14
,
平岩 卓
14
,
杉山 嘉宏
14
,
矢吹 拓
14
,
大庫 秀樹
15
,
今枝 博之
15
1東京大学医学部附属病院 感染症内科
2三重大学医学部 消化器・肝臓内科
3杏林大学医学部付属病院 総合研修センター
4仙台厚生病院 消化器センター 消化器内科
5社会医療法人 宏潤会 大同病院 消化器内科
6大船中央病院 内科
7川崎市立多摩病院 総合診療内科
8国立病院機構 東京医療センター 総合内科
9聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター
10聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科
11永寿総合病院 緩和ケア科
12日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科
13亀田京橋クリニック 消化器内科
14国立病院機構 栃木医療センター 内科
15埼玉医科大学病院 消化器内科
pp.410-424
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202554
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Q01 42歳、男性。喫煙者で飲酒もほぼ毎日である。健康診断は受けておらず、これまでほとんど病院を受診したことがない。1カ月前から下腹部痛を伴う下痢と37℃台の微熱が続いていた。下痢はこれまでにもしばしば続くことがあったため様子をみていたが、1週間前から夜には38℃台の発熱が見られるようになり、3日前から下痢に混じって粘血便もみられるようになったため、内科外来を受診した。外来で施行した便潜血検査も陽性で、大腸内視鏡検査を行ったところ、直腸に多発するタコいぼ状の潰瘍が観察された。また、腹痛の精査のため受診時に施行した腹部単純CTで、肝右葉に辺縁がやや不正な巨大腫瘤が認められた。
潰瘍の病理生検結果を待つ間、最も診断に寄与する検査はどれか? 1つ選べ
ⓐ 血清アメーバ抗体
ⓑ 便の一般細菌培養
ⓒ CEA(がん胎児性抗原)
ⓓ インターフェロンガンマ遊離検査
解答はp.426☞
(出題:十菱大介・岡本 耕)
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