特集 日本一マジメな「おしっこドリル」—今これだけは押さえておきたい腎・泌尿器のモンダイ
問題:Q1〜Q60
今泉 貴広
1
,
尾関 俊和
2
,
柴﨑 俊一
3
,
志水 英明
4
,
多賀谷 知輝
5
,
谷澤 雅彦
6
,
寺下 真帆
6
,
冨永 直人
6
,
長浜 正彦
7
,
新美 望
8
,
二村 健太
9
,
山口 真
10
,
吉田 心慈
11
,
渡邉 剛史
12
1Pennsylvania大学医学部 生物統計・疫学講座
2名古屋大学医学部附属病院 腎臓内科
3ひたちなか総合病院 救急・総合内科
4大同病院 腎臓内科
5藤田保健衛生大学病院 腎内科
6聖マリアンナ医科大学病院 腎臓・高血圧内科
7聖路加国際病院 腎臓内科
8慶應義塾大学病院 循環器内科
9名古屋第二赤十字病院 移植内科
10愛知医科大学病院 腎臓リウマチ膠原病内科
11国立病院機構 東京医療センター 総合内科
12中部ろうさい病院 リウマチ・膠原病科
pp.1470-1490
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201776
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Q01 30歳、女性。2日前からの排尿困難・尿意切迫・頻尿・肉眼的血尿のため受診。発熱・悪寒・背部痛・帯下増加はない。
尿所見:白血球エラスターゼ 陽性、亜硝酸塩 陽性。グラム染色;グラム陰性桿菌と白血球を認める。
「単純性膀胱炎」として、ニューキノロン系抗菌薬を処方した。症状は速やかに改善したが、抗菌薬3日間内服後に、特に誘因なくアキレス腱痛が出現したため、再受診した。
身体所見:アキレス腱の腫脹・圧痛を認める。
尿培養:大腸菌で、すべての抗菌薬に感受性良好であった。
本症例について正しい記述は?
ⓐ 尿試験紙検査が陰性であれば、尿路感染は否定できる
ⓑ 排尿時痛や頻尿などの症状があれば、膀胱炎と確定診断できる
ⓒ 膀胱炎に対する第一選択薬として、ニューキノロン系抗菌薬を使用する
ⓓ アキレス腱の痛みは、ニューキノロン系抗菌薬による副作用の可能性が高い
解答はp.1492☞
(出題:山口 真)
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