特集 総合診療医の“若手ロールモデル”を紹介します!—私たちはどう生きるか
【若手ロールモデル&データファイル集】
私の総合診療=❻在宅×開業ד選択肢”を増やすこと
石黒 謙一郎
1
1いしぐろ在宅診療所
pp.42-45
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202446
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2019年の春、僕は卒後7年目で「いしぐろ在宅診療所」を、自分が生まれ育った地元・愛知県豊田市に開業した。24時間365日対応の在宅専門の診療所である。医師は自分1人、看護師1名、言語聴覚士1名、医療事務1名でのスタートだった。
僕は、開業医の息子ではない。実家はもともと菓子問屋で、僕は3人兄弟の長男として育った。卒後7年目で開業するというのは、早いほうだろう。では、1,000万円に満たない開業資金以外には大した貯えもなく、臨床医としての経験も十二分とは言えない僕が、なぜ卒後7年でゼロから開業できたのか?それには、在宅医療への長年の関心と、「藤田医科大学総合診療プログラム」との出会いがあった。
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