みるトレ Special・21
CDは聴くものじゃない…見るものだッ!
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室
pp.1293-1296
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201714
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患者:70歳代、男性。介護老人保健施設に入所中。
主訴:下痢。
現病歴:来院10日前から、腹痛と1日数回の下痢が出現してきた。嘱託医が「感染性腸炎」と診断、セフカペンピボキシルを処方されたが改善しなかった。5日前からはレボフロキサシンが投与されたが改善せず、下痢の回数は10回/日に増加した。また血液検査上、白血球が22,000/μLと著増していたことから、近医を受診し下部消化管内視鏡検査が施行され、図1の所見が認められたため当院感染症科に紹介となった。
既往歴:黄色ブドウ球菌による化膿性脊椎炎のため、2カ月前までセファゾリンおよびケフレックスを6週間内服。
身体所見:意識清明、血圧114/78mmHg、脈拍数109回/分、呼吸数21回/分、体温38.5℃。右下腹部を中心として、腹部全体に圧痛を認める。
血液検査:WBC 24,300/μL、Cr 1.62mg/dL。
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