連載 コメディカルのための邪道な脳画像診断養成講座・第1回【新連載】
量の原理とはッ!(°Д°)
粳間 剛
1
,
仙道 ますみ
1高次脳機能障害支援ネット
pp.56-59
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200016
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せんせいからの補足:量の原理(Mass Action Principle)
ADLや自己管理能力等の高い次元の、複雑な能力は、脳全体を使うので、脳のどこが損傷してるかよりも、「どれだけ正常組織が残っているか」が深く関わってきます。これが量の原理です。
しかし本編でも書いたとおり、脳は機能解剖が難しいこともあり、勉強すればするほどどうしても「ここはこの機能!」ということが気になるようになってしまい、自分が知っている機能解剖と症状の関係ばかりが目につくようになります(例:言語野の異常と失語、運動野の異常と麻痺、等)。そうやって、ある一部分ばかりを偏って見るようになってしまいがちです。
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