みるトレ Special・9
「5P」に注目すべしッ!
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター 国際感染症センター・総合感染症科
pp.1251-1254
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201128
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CASE 9
患者:30歳代、男性。会社員。
主訴:発熱、咽頭痛、下痢、皮疹。
現病歴:1週間前から、発熱と咽頭痛、下痢が出現した。近医を受診すると、解熱薬と抗菌薬(経口第三世代セファロスポリン)が処方された。その後も症状は改善せず、皮疹も昨日より広がり全身に出現してきたため、当院を受診した。
既往歴:急性B型肝炎、アメーバ肝膿瘍。
アレルギー:なし。
身体所見:体温38.7℃、血圧127/78mmHg、脈拍数115回/分、呼吸数20回/分。
咽頭;軟口蓋・口蓋垂を中心に、多数のびらんを認める(図1)。
後頸部・腋窩リンパ節腫脹あり。体幹・四肢に散在する紅斑あり(図2)。
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