特集 今そこにある、ファミリー・バイオレンス|Violence and Health
【パートナーからを含むDV】
「救急(ER)」でDVを見逃さないために—2つのパターンとその対応
安田 冬彦
1
1洛和会音羽病院 救命救急センター・京都ER
キーワード:
DV
,
ドメスティック・バイオレンス
,
DVによる外傷の特徴
,
受傷患者の保護
,
相談窓口、情報提供
Keyword:
DV
,
ドメスティック・バイオレンス
,
DVによる外傷の特徴
,
受傷患者の保護
,
相談窓口、情報提供
pp.1483-1487
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201203
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救急(ER)において、配偶者だけでなく親密なパートナーからの暴力(intimate partner violence:IPV)を含む「ドメスティック・バイオレンス(domestic violence)」(以下、IPVと併せてDVと総称する)の診療には、大きく2通りのパターンがあります。
1つは、❶受傷患者がDVの存在を隠そうとする、あるいはDVであると認識していないパターンです。これらは、DVの存在そのものが明るみに出にくい、という共通点を有しています。したがって、このパターンに対する救急診療においては、「DVを見逃さないこと」が課題となります。見逃さないことで、継続的な相談・支援へとつながる可能性が生じるからです。
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