オール沖縄!カンファレンス・7
真実はいつも1つ! 病歴聴取の大切さを学ぶ
坂口 公太
1
,
新里 敬
1
,
徳田 安春
2
1中頭病院 総合内科
2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.938-942
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201015
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CASE
患者:30代、男性。
主訴:10日前から持続する発熱と咽頭痛。
現病歴:来院10日前に発熱・咽頭痛を主訴に近医受診。「急性咽頭炎」と診断され、経口抗菌薬(セフカペンピボキシル)を処方された。抗菌薬4日目に胸部に皮疹が出現したため、内服を中止した。その後も発熱・咽頭痛が持続したため、当院救急外来を受診。この時咳嗽はなく、胸部の皮疹は消失していた。家族・友人・同僚に、同様の症状を呈している者はいないとのことだった。
既往歴:14年前に下肢の骨腫瘍(詳細不明)の手術を受けた際、術前検査で梅毒血清抗体「陽性」を指摘された(治療歴は不明)。その後の受診歴なし。
薬剤歴:経口セフカペンピボキシル(近医より処方)。その他の内服薬なし。サプリメントの常用もなし。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:これまで喫煙歴なし。飲酒はビール6〜7杯/週1程度。独身。
職業歴:福祉関連の仕事に従事。職場環境からの曝露因子はないとのこと。
渡航歴:最近5年間はなし。
動物接触歴:猫との接触や、ヤギの刺身・馬刺しの摂取なし。
性交渉歴:最近1年間は交渉歴はなし。
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