特集 感染症を病歴と診察だけで診断する!Part 3 カリスマ編
【各論】
System1|電光石火の感染症snap diagnosis
電話口から見えた疾患—歴史は繰り返す!
皿谷 健
1
1杏林大学 呼吸器内科
キーワード:
HIV感染症
,
ニューモシスチス肺炎(PCP)
,
聴診
Keyword:
HIV感染症
,
ニューモシスチス肺炎(PCP)
,
聴診
pp.892-895
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201003
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電話口にて
ある日の外来でのこと。近隣の内科から、同僚に電話がかかってきた。紹介先の先生と話している同僚のメモを見ると……。50歳代の基礎疾患のない生来健康な男性に、微熱と乾性咳嗽が1カ月続き、胸部X線写真上はすりガラス陰影が全肺野に広がっている。「間質性肺炎」が疑われるが、SpO2は96%(室内気)あり、バイタルサインは安定しているとのことであった。その内容を簡潔にまとめると、図1のようになる。
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