Japanese
English
短報
「いたずら電話」を繰り返した選択緘黙の1例
A Case of Elective Mutism Making Prank Calls
絵内 利啓
1
Toshihiro ENAI
1
1香川大学教育学部
1Kagawa University School of Education
キーワード:
Elective mutism
,
Child
,
Prank call
,
Telephone
,
Homeroom teacher
Keyword:
Elective mutism
,
Child
,
Prank call
,
Telephone
,
Homeroom teacher
pp.443-445
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903440
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選択緘黙は正常あるいは正常に近い言語能力を有しているにもかかわらず,一部の生活場面,主として学校場面で沈黙し,数年間持続するものをいうが,家庭ではしゃべっており,学校でも周囲に迷惑を及ぼすことが少ないために問題として取り上げられる時期が遅くなりがちである。そして治療開始時期が遅くなればなるほど治療困難例も多く,一方その出現率の割に受診率は低いことが知られている3,5)。今回筆者は,「いたずら電話」を繰り返したことをきっかけに学校医として診察の機会を得た選択絨黙の1例について,担任教師(女性,小学6年から中学2年まで担任)との連携のもとに治療を試みたので報告する。
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