特集 「地域を診る医者」最強の養成法!
【各論:実況中継!】
—「地域を診る医者」ただいま養成中!❷—沖縄県立宮古病院—ケースカンファレンス実況中継!
杉田 周一
1
1沖縄県立宮古病院総合診療科
キーワード:
腹痛
,
SAAG>1.1g/dL
,
腹水総蛋白>2.5g/dL
,
SAAG値の解釈の例外
,
偽性腎障害
Keyword:
腹痛
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SAAG>1.1g/dL
,
腹水総蛋白>2.5g/dL
,
SAAG値の解釈の例外
,
偽性腎障害
pp.765-770
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200965
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当沖縄県立宮古病院は、沖縄本島より南西に約300km離れた、美しい海とサンゴ礁に囲まれた宮古島の基幹型中核病院である。当院では初期研修医4名と、短期研修で年間20名ほどの研修医の受け入れを行っている。基幹型研修病院としての初期研修医の受け入れはまだ2年で歴史は浅いが、新臨床研修制度が開始された2004年より、1〜3カ月ほどの短期の初期研修医の受け入れは、13年間で130人を超えた。最近では“リピーター”が増え、地域や救急の研修後に内科研修を追加する者も多く出てきているのは喜ばしいことである。
また、3年前より家庭医療後期専攻医プログラム「うぷらうさぎ」を旗揚げした。家庭医療専門医を目指す専攻医が4名在籍し、当院の担う教育の重要性が大きくなり、離島/地域で幅広く診療でき、適切な対処ができる医師の育成を行っている。島では島民の生活の中での医療の役割、また患者の疾患や病いとの葛藤、介護者の苦悩や看取りを含めた死生観等が学べ、人と人とのかかわりが身近である分、その物語性が強く感じられる。
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