こんなときオスラー|超訳『平静の心』・3
オスラー流!臨床(ベッドサイド)教育「病院は大学である」の章より
山中 克郎
1
1諏訪中央病院総合内科
pp.360-363
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200836
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1903年、ジョンズ・ホプキンズ大学医学部内科教授であったウィリアム・オスラー(当時54歳)がニューヨークの医学協会に招かれ、「病院は大学である」というタイトルの講演を行った。医学生3・4年次(日本の医学部5・6年生に相当)の臨床教育は、講堂ではなく、病院の外来や病棟のベッドサイドを中心に行うという、“病院を主体とする医学生の臨床教育法”について説明した。オスラーはその4年前(1899年に)、新しく創立されたジョンズ・ホプキンズ大学医学部の教授となって医学教育の改革に力を注いできた。この実地教育を重視した臨床教育は、その後、アメリカ医学教育の本流となった。
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