Dr.徳田と学ぶ 病歴と診察によるエビデンス内科診断・13
下腿の腫脹─蜂窩織炎か? DVTか?
徳田 安春
1
1地域医療機能推進機構(JCHO)本部
pp.868-870
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200342
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徳田:みなさん,こんにちは.この連載では「臨床疫学」を用いた診断ロジックを学びます.症例に基づきながら,レジデントのみなさんとの対話形式で進めていきます.
今回は,「下腿の腫脹」を主訴とする患者さんです.腫脹は「浮腫」のこともあります.両側性の浮腫であれば,一般的に全身性疾患を疑いますが,片側性であれば,深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:DVT)やリンパ浮腫(骨盤内腫瘍などによるリンパ管通過障害)などの局所病変をまず考えます.また,腫脹は「皮膚疾患」のこともあります.蜂窩織炎・丹毒,湿疹・皮膚炎などのこともありますね.
では,今回の症例をみてみましょう.
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