特集 健診データで困ったら─こんな検査結果を持ってこられたら
【各論】
9.睡眠呼吸検査が陽性だったら
小野 啓資
1
1厚生中央病院 総合内科
キーワード:
簡易睡眠検査
,
SpO2モニター
,
睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG)
,
無呼吸低呼吸指数(AHI)
,
ODI 3%
Keyword:
簡易睡眠検査
,
SpO2モニター
,
睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG)
,
無呼吸低呼吸指数(AHI)
,
ODI 3%
pp.766-771
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200313
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Case
鼾と日中眠気を訴え,睡眠時無呼吸症候群(SAS)検診で要精査と判定された1例
症例:60歳,男性.
主訴:日中眠気,鼾.
現病歴:20年前から鼾を指摘されており,ここ1年前から日中の眠気も訴えるようになった.201X年8月の人間ドックの夜間SpO2モニターと質問紙によるSAS検診にて,G判定(要精査)と判定され,同月,当科を受診された.
既往歴:10年前から高血圧.3年前からアレルギー性鼻炎.
喫煙歴:40本/日,20〜40歳.
アルコール:ビール350ml/日×週2回.
検査所見:身長165cm,体重71kg,BMI 26.1.
エプワース睡眠尺度 日本語版(JESS)14点,ODI 3% 25.
入院後経過:検診結果よりSASが疑われたが,重症度判定・治療方針決定のために,同年10月に入院にてPSGを施行したところAHI 48で,無呼吸は閉塞性優位であったため,重症の閉塞型SAS(OSAS)と診断され,治療としてCPAP療法(オートCPAP,4〜15cm H2O)を開始した.その結果,鼾と日中眠気の症状は改善し,CPAPに記録されたAHIは2〜3に改善した.
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