特集 咳を聴きとり,咳を止める
【随伴症状と咳:診断アプローチを理解する】
胸やけを伴う咳を見た際には?
外間 昭
1
,
藤田 次郎
2
1琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部
2琉球大学医学部附属病院
キーワード:
胃食道逆流症(GERD)
,
非びらん性胃食道逆流症(NERD)
,
咽喉頭酸逆流症(LPRD)
,
プロトンポンプ阻害薬(PPI).
Keyword:
胃食道逆流症(GERD)
,
非びらん性胃食道逆流症(NERD)
,
咽喉頭酸逆流症(LPRD)
,
プロトンポンプ阻害薬(PPI).
pp.476-478
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200224
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Case
プロトンポンプ阻害薬によって軽快した慢性咳嗽の1例
患者:55歳,男性.
現病歴:1年前から乾性咳嗽を認めていた.咳嗽は,起床時や食後によく生じた.方々の医院を受診するも胸部聴診所見,胸部X線および血液検査に異常なく,鎮咳剤を処方されたが改善しなかった.2カ月前から起床時に胸やけと呑酸が生じたため,総合病院を受診して上部消化管内視鏡検査を受けた.逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアと診断され(図1),プロトンポンプ阻害薬(PPI)を投薬された.数日で胸やけは軽快し,3週間後には咳嗽も消失した.
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