特集 総合医のためのスポーツ医学ベーシックス
【トピックス】
ドーピングとトップアスリートへの対応
河野 衛
1
1いちはら病院整形外科
pp.156-157
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200082
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競技スポーツにおけるアンチ・ドーピング活動を受けて,1999年に世界アンチ・ドーピング機構(WADA),日本でも2001年に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が設立され,オリンピックやサッカーW杯などの国際レベルの競技大会だけではなく,国民体育大会(国体)でも2003年の静岡国体よりドーピング検査を実施しています.ドーピング検査対象は,もはやトップアスリートのみならず,一般の競技者レベルにまで広がりつつあります.
日本におけるドーピング違反例は,選手自身がドーピング対象者であることを医療者側に説明しなかったために起こった“うっかりドーピング”がほとんどです.違反であることに変わりはないため,違反が判明すれば出場停止,記録の剝奪などの厳しい処分が行われます.今回は2例のケースレポートを参考にしつつ,“うっかりドーピング”を防ぐために,われわれドクターが気をつけるべき点を説明します.
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