特集 動悸・息切れ─ヤバい病気の見つけ方 そして見つからなかった時の対処法
【動悸・息切れが主訴の患者に出会ったら】
不整脈を疑ったら
高橋 良英
1
1国立病院機構災害医療センター循環器内科
キーワード:
不整脈
,
ホルター心電図
,
電気生理学的検査
,
植え込み型ループレコーダ
Keyword:
不整脈
,
ホルター心電図
,
電気生理学的検査
,
植え込み型ループレコーダ
pp.19-21
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200038
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Case
植え込み型ループレコーダにより診断に至った一例
患者:78歳,男性.
現病歴:1〜2カ月に1回の動悸と眩暈のために受診.安静時心電図,心臓超音波検査,ホルター心電図では異常所見を認めず,頻拍症とそれに伴う徐脈頻脈症候群などが鑑別疾患として考えられた.ループレコーダ植え込み手術を施行し,その2カ月後に眩暈発作を認め,その際の心電図では心拍数180/分の発作性上室性頻拍が記録され,徐脈は全く認めず,頻脈による血圧低下が眩暈発作の原因と診断された.電気生理学的検査により潜在性WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群による房室回帰性頻拍が誘発され,副伝導路アブレーションが施行された.
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