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特集 膵画像診断の最新動向
各論
膵疾患診断におけるCT(MDCT)の役割
Recent advance of MD-CT for the diagnosis of pancreatic diseases
蒲田 敏文
1
,
龍 泰治
1
,
香田 渉
1
,
小坂 一斗
1
,
松井 修
1
,
北川 裕久
2
,
太田 哲生
2
Toshifumi GABATA
1
,
Yasuji RYU
1
,
Wataru KODA
1
,
Kazuto KOZAKA
1
,
Osamu MATSUI
1
,
Yasuhisa KITAGAWA
2
,
Tetsuo OHTA
2
1金沢大学医学部 放射線科
2金沢大学医学部 肝胆膵移植外科
1Department of Radiology,Kanazawa University,School of Medical Science
2Department of Pancreaticobiliary Surgery,Kanazawa University,School of Medical Science
キーワード:
MDCT
,
MIP法
,
膵腫瘍
,
自己免疫性膵炎
Keyword:
MDCT
,
MIP法
,
膵腫瘍
,
自己免疫性膵炎
pp.113-121
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100534
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要旨
MDCTの普及により膵疾患の画像診断は著しい進歩を遂げている.MDCTを用いることで,1~2mm厚のthin sliceの画像データからvolume renderingなどの3D画像や多方向のMIP画像が簡単に作製できる.これらの方法により膵周囲脈管の評価が容易となり,膵の腫瘍性病変の鑑別や膵癌の進展度診断などがより正確に診断可能となった.診断に耐えうるCT画像を撮影するためには,ヨード造影剤の量,注入速度や撮影タイミングなどの最適化が必要である.また,微小な膵腫瘍を的確に診断するためには,薄いスライス厚(1~3mm)の多層ダイナミックCTとモニター診断が有用である.
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