State of the Art
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)との鑑別が困難であった膵管内管状腫瘍(ITN)の1例
岡庭 信司
1
,
持塚 章芳
1
,
塚原 孝典
1
,
中村 喜行
1
,
平栗 学
2
,
堀米 直人
2
,
金子 源吾
2
,
渡邊 智文
3
,
岡庭 優子
3
,
伊藤 信夫
4
1飯田市立病院 消化器内科
2飯田市立病院 消化器外科
3飯田市立病院 放射線科
4飯田市立病院 病理診断科
pp.776-781
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100328
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症例 77歳,男性.
主訴 膵管拡張精査.
既往歴 29歳,胃・十二指腸潰瘍にて手術(Billroth Ⅰ法).
家族歴 特になし.
現病歴 71歳より膵管拡張を指摘され,慢性膵炎として近医にて経過観察中であった.出血性胃潰瘍にて入院した際に,CTにて主膵管拡張の増悪と乳頭状腫瘍を認めたことから精査加療目的に当院に紹介入院となった.
現症 腹部は平坦,軟であり,圧痛などは認めない.腹部正中に術創を認める.
血液性化学所見 紹介時にはALPが416IU/lと軽度上昇を示した以外は異常を認めず,腫瘍マーカーもCEA,CA19-9が正常であった.
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