Japanese
English
特集 MRCPの有用性と限界
機能的MRCPによる慢性膵炎の膵外分泌予備能評価
Usefulness and Limitations of Pharmacodynamic MRCP in Evaluating Exocrine Function Reserve in Patients with Chronic Pancreatitis
竹原 康雄
1
,
阪原 晴海
1
,
山本 英明
2
,
綿引 元
2
Yasuo TAKEHARA
1
,
Harumi SAKAHARA
1
,
Hideaki YAMAMOTO
2
,
Hajime WATAHIKI
2
1浜松医科大学放射線科
2聖隷三方原病院消化器病センター
1Department of Radiology, Hamamatsu University School of Meidicine
2Department of Gastroenterology, The Seirei Mikatabara General Hospital
キーワード:
セクレチン試験
,
MRCP
,
膵外分泌機能
,
MRI
Keyword:
セクレチン試験
,
MRCP
,
膵外分泌機能
,
MRI
pp.571-576
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900216
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目的:セクレチン負荷MRCP(MR cholangiopan-creatography)を用いて,画像的に膵外分泌機能が評価可能かどうか検討する.方法・対象:臨床的に診断の確定した慢性膵炎患者37名に対して,PFD試験,便中キモトリプシン測定,セクレチン試験を施行し,その成績と,セクレチン負荷MRCPによる視覚的,あるいは半定量的に測定した膵液分泌量との相関を検討した.結果:セクレチン負荷MRCPによるvolume値はセクレチン試験のvolume値と直線的相関を示した.また,セクレチン負荷MRCPでの反応を視覚的にgood,fair,poorの3群に分けた検討では,fair群では,good群に比較して,有意にPFD値が低下していた.セクレチン試験の3因子に関してはセクレチン負荷MRCPによる反応不良群ほど成績が悪化していたが,有意差を呈したのは,good-poor群間のみであった.結論:セクレチン負荷MRCPを用いて,膵外分泌機能をある程度評価できる.視覚的に膵外分泌機能を評価できる方法としては唯一のものと言える.
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