Japanese
English
特集 外科が求める膵腫瘍の術前画像
囊胞性膵腫瘍の進展度診断と術式決定―外科の要求
Preoperative Diagnosis of Pancreatic Cystic Tumors,Required by Surgeons
羽鳥 隆
1
,
今泉 俊秀
2
,
福田 晃
1
,
鬼澤 俊輔
1
,
高崎 健
1
Takashi HATORI
1
,
Toshihide IMAIZUMI
2
,
Akira FUKUDA
1
,
Shunsuke ONIZAWA
1
,
Ken TAKASAKI
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
2東海大学医学部外科
1Department of Surgery,Institute of Gastroenterology,Tokyo Women's Medical University
2Department of Surgery,Tokai University
キーワード:
囊胞性膵腫瘍
,
術前画像診断
,
術式選択
,
IPMT
Keyword:
囊胞性膵腫瘍
,
術前画像診断
,
術式選択
,
IPMT
pp.661-673
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100415
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 囊胞性膵腫瘍の術前画像に対する外科の要求を,質的診断,良悪性鑑別診断,進展度診断の観点から述べた.各画像を駆使しても,質的診断に迷う症例が少なくなく,それぞれの腫瘍の肉眼的特徴を把握しておくことが重要である.IPMTにおける良悪性鑑別診断は困難であるが,傾向を把握することは可能であった.IPMTの進展度診断では,垂直方向への進展(膵外直接浸潤)と水平方向への進展(主膵管内進展)を診断する必要があるが,共に確実な術前診断とは言い切れず,術中組織診での確認が必要である.合理的な術式選択のためには,確実な術前画像が必要不可欠であり,その果たす役割は大きいため,今後の飛躍的な診断能の向上や新しい診断法の開発が期待される.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.