技術講座 超音波内視鏡(コンベックス走査式)による膵・胆道領域の描出法
第5回 十二指腸下行脚からの走査
山雄 健次
1
1愛知県がんセンター消化器内科
pp.431-436
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100112
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・はじめに
みなさん,こんにちは.この連載も5回目となりました.今まで胃噴門部から胃体部にかけて(連載2,3回目),前庭部から十二指腸球部にかけて(連載4回目),これら2つのkey stationでの標準的走査法を紹介しました.今回は最後のkey stationである十二指腸下行脚からのコンベックス型超音波内視鏡の標準走査法を解説します.以前のコンベックス型超音波内視鏡先端の超音波プローブは大きくて,その形状も尖っていました.この超音波内視鏡を十二指腸下行脚内へ挿入するのは随分と勇気の要ることでした.実際,超音波内視鏡による十二指腸穿孔例も報告されています.最近でこそ先端硬性部も短くなり,形状も丸くなったのでやや安心感がありますが,内視鏡を十二指腸下行脚へ挿入する時は十分慎重に行うよう心がけていただきたいと思います.
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