Japanese
English
特集 肝内胆管癌 up-to-date
腫瘤形成型肝内胆管癌の病理
Pathology of Cholangiocarcinoma of Mass Forming Type
神代 正道
1
,
黒木 美菜
1
,
津留 正樹
1
Masamichi KOJIRO
1
,
Mina KUROGI
1
,
Masaki TSURU
1
1久留米大学医学部病理学
1Department of Pathology,Kurume University School of Medicine
キーワード:
腫瘤形成型胆管癌
,
細胆管癌
,
中間型肝癌
,
胆管細胞腺腫
,
胆管過誤腫
Keyword:
腫瘤形成型胆管癌
,
細胆管癌
,
中間型肝癌
,
胆管細胞腺腫
,
胆管過誤腫
pp.757-762
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100075
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要旨 肝内胆管癌のうち腫瘤形成型は肝門型よりも末梢型に多く,組織学的にその多くは間質結合織に富む高~中分化型腺管腺癌である.病理診断に際しては,細胆管癌,肝癌と胆管癌の中間にあるような中間型肝癌,胆管細胞腺腫などの類似病変との鑑別が問題となることがある.細胆管癌は約半数に肝硬変が合併し,粘液を認めないこと,胆管細胞腺腫は微小な高分化型胆管癌と誤診しないよう留意する必要がある.中間型肝癌は広く認められた概念ではないが,充実性に増殖する腫瘍細胞は胆管細胞と肝幹細胞両者の表現形が見られ,今後,肝幹細胞の研究が進むとともに,細胆管癌とも併せその本態が明らかになることが期待される.
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