書評
「プロメテウス解剖学エッセンシャルテキスト」—Anne M. Gilroy【原著】 中野 隆【監訳】
祖父江 元
1
1学校法人愛知医科大学
pp.83
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201482
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解剖学は医学生が医学に接する最初の関門であり,医学に対する期待を実感する場でもあります。しかし,同時に膨大な専門用語に最初に接する場でもあり,暗記に陥りやすい場でもあります。場合によると無味乾燥に陥ってしまう「難関」でもあります。私自身の経験でも骨の突起の1つひとつをスケッチしてラテン語を付すという延々と続く作業にうんざりしてしまったことがあります。このたび発刊された『プロメテウス解剖学エッセンシャルテキスト』は,まさにこの解剖学の難関を突破する書であると思います。
監訳者の中野 隆先生は,おそらく解剖学の教育にかけては,わが国の第一人者であると思います。
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