学会印象記
Biennial meeting of World Federation of Neurology Research Group on Aphasia and Cognitive Disorders(2012年12月9~12日,ハイデラバード)
杉本 あずさ
1
1昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門
pp.486-487
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101481
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開催地はハイデラバード。インドで6番目に人口の多い都市とのことだ。私にとっては2回目の海外学会で,プライベートの旅行を入れてもたった3回目の海外経験だったこともあり,「インドって,どんなだろう?」と身構えながら(整腸剤など携えて)行ってきた。そこは多くの人々で混沌としていて,クラクションも騒がしい活気に満ちた場所だった。旅の目的である学会はといえば,小規模で,熱いディスカッションもあり,また初参加ながらロビーでの会話もたくさん経験できた。そもそもは当科河村満教授が参加を勧めてくださり,現在ただ2人の大学院生(二村明徳先生と杉本)を引率していただき,とても刺激的な経験になった。
やはり学会の話を中心にしなければいけないと思うが,今回参加したのはBiennial meeting of World Federation of Neurology Research Group on Aphasia and Cognitive Disorders(WFN-RGACD)という長い名称の,分科会だった。あまり広くない宴会場のような一部屋で,Dr. Warrington EK,Dr. Manes F,池田学先生をはじめ,ご高名な先生方のご講演を朝から夕方まで次々と聞くことができて豪華だった。ポスター発表は,12月中旬にもかかわらず東京の初秋くらいの陽が射す,気持ちのいい庭(!)で行われた(写真1)。研究テーマは,高次脳機能障害の範囲で多様だったが,症状でいえば失語,疾患群でいえば認知症がやや多かったように思う。
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