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特集 各種ガイドラインを糖尿病治療に生かすには
動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版
Japan Atherosclerosis Society Guidelines for Prevention of Atherosclerotic Cardiovascular Diseases 2012
河野 貴史
1
,
竹本 稔
1
,
横手 幸太郎
1
1千葉大学大学院医学研究院 細胞治療内科学
キーワード:
①Friedewaldの式
,
②絶対リスクの評価
,
③non-HDL-コレステロール
Keyword:
①Friedewaldの式
,
②絶対リスクの評価
,
③non-HDL-コレステロール
pp.143-148
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101467
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はじめに
平成23年度の人口動態統計の概況によると,全死因のうち第1位は悪性新生物,第2位に心疾患,第3位に肺炎,第4位が脳血管障害となっている.心・脳血管障害といった動脈硬化性疾患を合わせると,日本人の死因のおよそ3割を占めている.脳血管障害に関しては減少傾向を認めるものの,心疾患に関しては増加の一途をたどっている.
わが国の疫学調査によると,糖尿病は心疾患と脳血管障害の強いリスク因子であり,糖尿病患者の生命予後を改善させるためにも動脈硬化性疾患の発症予防・進展抑制は重要である.
2012年,動脈硬化性疾患予防ガイドラインが5年ぶりに改訂された.このガイドラインを糖尿病治療に生かすべく概説する.
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